はじめに 一人五円で雑誌を出す――大正期の同人たちと印刷費の実態 なぜ同人雑誌は量産されたのか 大正時代の「営業雑誌」の印刷料金 震災と円本ブームがもたらした印刷料金の乱高下 昭和初期における同人雑誌の印刷費用 同人費を払わないヤツ、盗むヤツ はじ…
【「昆虫採集セット」の色水化について試論】 はじめに 戦後の玩具版「昆虫採集セット」には、殺虫液と防腐液として赤・青色の液体が小瓶に入れられて同梱された。 この液体は、本来の機能としては、其々採集直後の昆虫を速やかに殺し、標本として保存するた…
【「昆虫採集セット」の色水化について試論】 はじめに 戦後の玩具版「昆虫採集セット」には、殺虫液と防腐液として赤・青色の液体が小瓶に入れられて同梱された。 この液体は、本来の機能としては、其々採集直後の昆虫を速やかに殺し、標本として保存するた…
はじめに 戦後の玩具版「昆虫採集セット」には、殺虫液と防腐液として赤・青色の液体が小瓶に入れられて同梱された。 この液体は、本来の機能としては、其々採集直後の昆虫を速やかに殺し、標本として保存するための腐敗防止を意図した、という理解が本邦の…
「戦後雑誌」の特異な時代 映画趣味誌 地方誌研究者の誤解 趣味誌・地方誌が簇生した訳 戦争の影響でヒトとモノが地方にあった 長期間は継続しにくい中で 「戦後雑誌」の特異な時代 戦後直ぐに、『地方誌』が各地で創刊されており、昭和五年頃からの戦前も含…
はじめに ■「福山碧翠が燐票の趣味の会『綿会』を発足させたのは明治三五年のことだった」 ■「燐票、切手を始めとした近代趣味は昭和初期頃、大きな趣味のブームとなった。こうした時代風潮に刺激されて、郵貯を中心とする趣味の会が全国に生まれていったの…
■戦前の煙趣ブームはいつか? ■煙趣はブームといえるか ■戦前のタバコの集め方 ■戦争に巻き込まれた『香煙』誌 ■記念煙草高騰の理由 ■戦争でタバコ蒐集家が増えた ■記念タバコの設定範囲が難しい ■戦時中の意外な集め方 ■戦前の煙趣ブームはいつか? 戦後、…
日本で青年団を作った、山本瀧之助 青少年たちが雑誌を作った理由を知りたい 農村の無進学青少年に目を向けた者 著書『地方靑年』での卑賎意識 独学者を称える反面……。 日本で青年団を作った、山本瀧之助 まず、青年団の團報を調べるための準備で、「青年団…
◆「同人雑誌」とは異なる「地方文芸雑誌」 ◆「地方文藝雜誌名簿」が現われた! ◆「地方文芸雑誌」と呼ばれる媒体が大正末期までは存在した ●大正十四年六月の『金の星』「讀者だより」欄掲載分 ●大正十四年七月の『金の星』「讀者だより」欄掲載分 ●大正十四…
◆不完全ながらも、年表をつくった訳 明治期を中心に発行された、大手版元からの商業的な投稿雑誌には、『秀才文壇』『女子文壇』『中学文壇』などの『何何文壇』系や、『帝國少年議會議事錄』『中學文藝』『學生文藝』『紅顔子』などの【少年向け投稿雑誌】…
■投稿雑誌『女子文壇』 ■投稿雑誌に於ける読者たちの交友 ■読者らが結社して雑誌を発行した具体例 ■結社には「規則」が付き物だった ■「愚かで不束者」同士の文通 ■死ぬまで文通、「必ず返事を」 ■硬派に於ける、親密な「学生男色」 ■文通欄の「なつかしい」…
『趣味誌』と『地方誌』の構造 『地方誌』の起源を探る ◆雑誌が日本各地で買えるようになった訳 ◆『地方誌』が生まれる様々な前提 ◆仮説、『雑誌ごっこ』が『地方誌』を生んだ? 【『地方誌』の先駆け】 なぜ『地方誌』『趣味誌』『文芸誌』は仲間なのか ◆鷲…
はじめに 明治時代の文藝雑誌 江見水蔭の『小櫻縅』 明治四十一年の『昆虫』雑誌 『青鞜』にみる、明治四十四年の活版印刷費 大正期は一人五円が相場 大正時代に印刷代が下がったかも知れない 震災需要で値上げの後に円本ブームで印刷代が下がる 地方でも同…
◆『懸賞界』という雑誌 ◆明治期の「懸賞」がある地方誌 ◆懸賞情報を掲載した雑誌たち 《書誌の不完全ながらデータ》 ◆『懸賞世界』発行者との文通 《その2へ続く》 ◆『懸賞界』という雑誌 『公募ガイド』が創刊されたころ、「今までに無い雑誌」だとして支…
●昔は「印刷代」が高かった ●刑務所で印刷した『趣味誌』 ●『漫歩』は有保証誌であった ●文芸の同人雑誌も刑務所印刷 ●「刑務所の印刷が安い」は都市伝説か ●『趣味の港』を印刷した「川越就實園」 ●なぜ活版印刷を「授産」に活用したか ●宗教団体と刑務所の…